社内SEの一つであるベンダーコントロールの役割とその仕事

ベンダーコントロールは、社内SEの一員であり、システム発注の担当者です。社内SEの業務は、自社内のシステムを構築したり運用保守したりするだけでなく、ヘルプデスク業務など、多岐にわたります。大規模な会社や組織では、社内システムへの需要が増えるため、社内だけでは対応しきれないことが明らかです。そのため、ベンダーにシステム設計や構築、運用などを外部委託する必要が生じます。このような状況でベンダーコントロールが重要な役割を果たします。

ベンダーコントロールは、関係部署や担当者と協力して、ベンダーに対して正確な要件を伝える役割を担います。そして、ベンダーの指示や運用状況を監視し、評価する役割も担います。これにより、社内の要望をベンダーに適切に伝え、成果物が要件に合致しているかを確認することができるのです。

もしベンダーの成果物が要件に合致していない場合は、適切な修正を依頼する必要があります。ベンダーコントロールの存在は、ベンダーとのコミュニケーションを円滑にし、社内システムの品質向上に寄与するのに欠かせません。そうした役割を持つベンダーコントロールに求められるスキルはもちろんあり、中心的存在を目指したいのであれば、まずは適性があるかどうかを確認してみることも大切です。

なお、ベンダーコントロールとは異なる視点で考えると、ベンダーマネジメントも重要な役割を果たします。ベンダーマネジメントとは、各ベンダーに発注したり業務を管理したりすることを通じて、プロジェクトの成功を追求します。要件の適合性だけでなく、ベンダーとの円滑な連携や業務の遂行においても責任を持ちます。ベンダーマネジメントとベンダーコントロールは、異なる観点からの役割を果たしつつ、組織内のシステム開発や運用において重要な役割を果たしているということです。